アサヒ飲料は,糖類ゼロやカフェインゼロなど,いわゆる“ゼロ戦略”を積極的に推進しています。
そんな同社から発売される新製品が「TeaO(ティオ)」です。このブランドは,1998年から2004年まで使われていたもので,今回は6年ぶりに復活となりました。
Tea+0=TeaOというのが商品名の由来なんですよ。
ティオは,見てのとおりの紅茶です。ストレートティーとミルクティーの2種類を用意していますが,今夏までにはレモンティーも発売するそうです。
紅茶といえば,ストレート・ミルク・レモンが3大フレーバーです。それからブランドはキリンビバレッジ「午後の紅茶」とサントリーと森永乳業の両社から販売されている「リプトン」が代表的です。
アサヒ飲料は,この2大ブランドが占める市場に割って入ろうという狙いなんです。
どうやって?
それが「糖類ゼロ」です。いま,日本の飲料市場では「糖類ゼロ」が大流行です。例えば「コカ・コーラゼロ」「ペプシNEX」「ワンダ ゼロマックス」「三ツ矢サイダーオールゼロ」などなど・・・もちろん,日本茶とかウーロン茶も広い意味では「糖類ゼロ」です。
ポイントは「糖類ゼロだけど甘い」,ここ大事すぎです(^_^)
ではどうやって甘いけど糖類ゼロにするか・・・「栄養表示基準」がヒントです。栄養表示基準についてはこちら(東京都のHPです)を見ていただくとして,要するに基準上では糖類が「0.5g/100ml(g)」であれば「糖類ゼロ」と表示できるんです。
というわけで,糖類ゼロ商品には若干ながら糖類が含まれています。
おっと脱線しました。甘いけど糖類ゼロのためには・・・甘味を強く感じさせる甘味料を使用します。有名どころは,スクラロースとかアセスルファムK(カリウム)で,これらは少しの配合で強く甘みを感じるようになっています。
だけども,単にこうした甘味料を使えばいいかというと,そうでもないんです。おいしくなければ売れないわけですから,おいしくて糖類ゼロな商品作りが必要です。アサヒ飲料は,複数の糖類ゼロ甘味料を組み合わせた商品設計をしています。
ですが,ミルクティーは糖類ゼロにはなりませんから「低カロリー」と表記されています。これはミルク(牛乳)には,乳糖という糖類が含まれるので,商品全体しては栄養表示基準の「糖類ゼロ」基準に達しなかった,ということでしょう。
この「ティオ」は5月11日から全国で発売です。是非,お試しアレ♪