エコな牛乳容器をご紹介!?
先日は,イタリアでみつけた牛乳の自動販売機をご紹介しました。
今回はイギリスにある有名スーパーチェーンのSainsburyが販売している牛乳「JUG-IT」です。
説明が英語なので難ですが,動画を見ていただければ意味は分かるかと思います。
要するに牛乳の入った袋を入れるピッチャーがあって,別パーツに穴あけできる注ぎ口があります。それで,その注ぎ口をピッチャーに差し込めば袋に穴があいて準備完了!
あとは注ぐだけ。気をつけなきゃいけないのは,毎回注ぎ口を洗うことです。
ね,エコでしょ???って感じのPRです。
ところで・・・
エコや環境というのは,観点が変わると評価が180度変わってしまうので議論が難しい話題です。特に意味不明だと常々思っていることは,「環境に優しい」です。語感は良いですが,よく考えてみると???意味不明と思いませんか?
例えば,このSainsburyが販売している袋は,紙容器より重量がかなり軽いから「環境に優しい」といえます。ホントに?
そもそも,石油から作られた袋が環境に優しい?
いやいや,バイオプラスチックなら環境に優しい?
はたまた,紙容器は,木(森林)の成長によりCO2を吸収するから環境に優しい?
とか・・・・それぞれがそれぞれの立場で取り組んでいるわけで,それを共通の物差しで判断することは,不可能ではないかと思います。ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)があるじゃないか,という声が聞こえますけど,LCAそのものが客観的ではないので指標になり得ません。
要するに「環境に優しい」という曖昧模糊な用語を明確に定義しないと,議論が収束しないでしょう。しかも「環境技術」は日々進化していますので,「環境に優しい」はずが「環境に負荷をかけている」という事にもなりかねません。
ちなみにSainsburyは,減容量化で埋立量を削減できるとか,ピッチャーが再利用可能とか,そういう理由のようですね。