サッポロビールをオセアニアでライセンス生産

7月も下旬に入って,べぶろぐを全く書いていないことに気づきました。日々の取材に追い回されて手が回らない・・・というのは言い訳にもなりませんね。平年より10日近い梅雨明けと,節電による冷房不足から熱中症は,去年以上に深刻な問題だと思います。スポーツドリンクを飲むなど,水分補給をしっかりしてください。節電は大事だと思いますが,何事も程々がよろしいかと私は考えています。

さて,今日はサッポロビール社の海外事業についての記者会見がありました。以下のような内容です。

サッポロホールディンス傘下のサッポロインターナショナル社は,オーストラリアのクーパーズブルワリー社とライセンス契約を締結し,クーパーズ社でサッポロプレミアム(ビール)を製造すると発表しました。

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今回のライセンス契約では,クーパーズブルワリー社がサッポロプレミアムを醸造し,クーパーズ社の関連会社であるプレミアムビバレッジズ社がオーストラリアおよびニュージーランドで販売・マーケティングを行ないます。クーパーズ社は,オーストラリアでプレミアムビールセグメントに特化した製品展開を行っており,オーストラリア第3位のビール会社。クーパーズ社によれば,プレミアムビールセグメントは成長を続けており,現在では約18%を占めるそうです。

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クーパーズ社およびプレミアムビバレッジズ社は,オーストラリアおよびニュージーランドにおける販売シェア拡大のため,国際的なブランドの取扱を求めてきました。一方で,サッポロ社は,北米とアジア(環太平洋)を戦略地域を位置づけ,これらの地域での拡大をめざしています。こうした両社の狙いが一致し,今回のライセンス契約に至ったと考えられます。

年内にはクーパーズ社で醸造された「サッポロプレミアム」が出荷されるとのこと。2012年は16万函,2016年には50万函(1函=355ml×24本)まで販売量を伸ばしていく計画です。