仙台コカ・コーラプロダクツ・蔵王工場へ行ってきました
相変わらず原発の状況は一進一退のようですが,世の中はゴールデンウィークを迎えます。被災地の方々の一日も早い復興をお祈りし,それだけではなく被災地の方々の復興支援に役立ちますよう経済をまわしていきましょう。
私は4月22日に生産を再開した仙台コカ・コーラプロダクツ・蔵王工場(宮城県刈田郡蔵王町)で行われた記者会見に参加して取材してまいりました。蔵王工場は,工場建屋の天井などが一部崩落しましたが,生産ラインそのものは大きな被害がなく,工場関係者の昼夜を問わない復旧作業が行われたそうです。その結果,当初の見積もりよりも1ヶ月前倒しで生産再開にこぎ着けたと言います。
工場を持つ企業にとって,工場の復旧は製造再開という意味だけではなく,社員の方々,関係する方々,そして工場近隣の人たちにとっても,大きな節目となります。沈んだ気持ちから前向きの気持ちへと切り替えるターニングポイントと言えるでしょう。仙台コカ・コーラ社は,本社が地震で甚大な被害を受けたため,仮本社に移転して営業しております。そうしたこともあって,工場再開は,なおさら大きな意味を持つと言えるでしょう。
飲料産業は,地震によって生じた包装資材不足や自動倉庫の被災による出荷機能の低下などから回復してきています。特に包装資材の状況は,日に日に改善しているようです。5月中旬には,ほとんどすべての製品が市場に帰ってくるのではないかと,私は推測しています。
この蔵王工場では,工場見学も早期に再開したいと語っておりました。見学が再開されましたら,是非,多くの方々に訪問していただきたいと思います。きっと,地震の時のお話しも聞けるのではないかと思います。
▲被災した見学通路です。天井のダクトが落下しています。