自販機に対する節電に関する各社の発表

石原都知事が再選されて以来,東京都内にある自動販売機について,夏場の販売規制を働きかける動きが報道されています。条例化するという報道もあります。

これに関して,全国清涼飲料工業会および各飲料メーカーからの対応,発表がでております。

全国清涼飲料工業会によれば,東京都にある自販機は合計で約87万台,その電力消費量は最大で26万kwとなり,夏場の電力供給目標(5000万kw)の0.5%相当になります。しかし夏場のピーク時は,午後1〜4時にはコンプレッサーを停止し,また照明も停止しており,これによって消費電力は17Wに抑えられます(ピークカット)。つまり,ピーク時の電力は1.4万kwとなります。

今回の節電要請に応じ,全国清涼飲料工業会に加盟する各社は,10〜21時の電力消費量を25%カットすると発表しました。具体的な対応は各社によって異なります。既発表分は,下記の通りとなります。

●コカ・コーラグループ
自販機の節電対策:すでに行っているピークカットや24時間消灯に加えて,10〜21時までの時間帯に,自販機を3グループに分割して輪番ピークカットを実施する。これにより,この時間帯では必ず1/3の自販機が冷却のためのコンプレッサーが停止している状態となる。これにより,約33%の節電が可能になる。期間は6月上旬〜9月末まで

工場の節電対策:関東の8工場(コカ・コーライーストジャパンプロダクツ茨城・埼玉・岩槻・海老名・多摩工場,三国アセプティック,イトシア社五霞工場,白州ヘルス飲料白州工場)で,製造ラインを輪番休止する。またすべての工場で5日間の連続生産を行って生産量を増やす。これにより,25%びの節電をしながら生産量を確保するという。

●サントリー
コカ・コーラググループに準じて実施予定