食品中の放射線量は暫定規制値が維持される
厚生労働書の薬事・食品衛生審議会傘下にある食品衛生分科会が開催され,「食品中の放射性物質に関する当面の所見」が取りまとめられました。
それによると,3月17日に厚労省は
「飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、も って国民の健康の保護を図ることを目的とする観点から、当分の間、原 子力安全委員会により示された飲食物の摂取制限に関する指標値を暫定 規制値とし、これを上回る食品については、食品衛生法第6条第2号に 当たるものとして食用に供されることがないよう規制する措置」
を実施してきました。これが「飲用しても直ちに健康には影響を与えないが,念のため乳幼児には飲用させないこと」とした水道水中の放射性物質が100ベクレル/kgを超えた時の根拠です。
本日開催された分科会では,この措置に関して,4月1日に原子力災害対策本部は「当分の間,原稿の暫定規制値を維持することが適当」との見解を示しました。
食品安全委員会では「今回の評価は緊急的な取りまとめであり,未評価な項目があるなど,さまざまな検討課題がある」としており,引き続き同委員会で健康影響評価をするとしています。