飲料の保管方法,消費の方法にご配慮下さい

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さて,
昨晩も大きな余震がありました。そして原子力発電所の話題は予断を許さないようで,スーパーやコンビニではミネラルウォーターや茶系飲料の品不足が続いています。

飲料業界は全力生産を行っていますが,そもそも急な需要増に対応できる能力がないことや,今回の震災により容器不足が生じていること,さらに計画停電「アナウンス」の影響が深刻で,停電による工場稼働率の低下が供給不足を招く要因の一つになっています。

ですから,どうか買いだめを控えてください。また「買わない」のではなく,「過剰に買うことを控え」て下さい。

今日は,買った飲料をどのように保管し,消費したらよいかをお伝えします。ご存じの方も,改めてご確認下さい。

1)冷暗所に保管しよう

商品は直射日光を避けて,冷暗所に保管して下さい。芳香剤など強い臭いを発する物の近くに置くと,その臭いが移る場合があります。これを移香と言います。缶やガラスびんは移香に強いですが,PETボトル製品は特にお気をつけ下さい。段ボール箱に入れたままでも,同様です。

2)先入れ,先出しで飲もう

保管したまま,つい飲むことを忘れてしまうこともありますが・・・買った商品は賞味期限の短いもの(生産時期の早いもの)から使って下さい。賞味期限の長いものは,それだけ長く保管できるからです。これを「先入れ・先出し」といいます。


3)開封後は冷蔵庫へ

開封したら,必ず冷蔵庫で保管しましょう。現代の飲料は,防腐剤や保存料を使っていない場合がほとんどですから,開封すると腐ると考えて結構です。

特に容器に直接口をつけて飲んだなら,最後まで飲みきってください。唾液や微生物などが内容液に混ざってしまい,冷蔵庫で保管したとしても変質しまので,冷蔵庫保管をしないで飲みきってください。また,冷蔵庫で保管した飲料は,できるだけ早く飲みきりましょう。

もし飲んだあとに再栓し,保存したPETボトルがパンパンに膨れていたら,絶対に開栓しないでください。内部にガスが発生充満しており,開けたときにキャップが飛ぶ可能性があります。ボトル缶(リシールできる缶)でも同様です。

4)賞味期限の意味を正しく知ろう

飲料は「賞味期限」を必ず表示しています。この「賞味期限」とは“おいしく飲める期間”を言いますので,賞味期限を過ぎると健康被害が生じる,というわけではありません。ですから,賞味期限が過ぎても基本的に安全です。私自身の経験では,賞味期限経過後でも問題なく飲めました。

PETボトルは,一般的に賞味期限は6〜9ヶ月程度に設定されています(容量により異なる)。私の経験では,賞味期限+3ヶ月=1年経過した飲料でも安全に飲めました。ただし,色が悪くなっている場合があります。

缶飲料は,一般的に賞味期限が1年です。私の経験では,2年経過後でも安全に飲めました。

いずれも私だけの経験なので,結果を保証しません。最終的には,消費者みなさんご自身の判断になります。当然ですが,私も飲料メーカーも何ら保証をするものでも,また推奨するものでもありません。

農林水産省のこちらで詳しく解説されています。